ストレートネックを姿勢矯正で改善する方法
もくじ
・ストレートネックが原因で起こる主な症状7つ
・慢性的な頭痛
・首や肩の痛み
・腕や手のしびれ
・めまい・ふらつき・耳鳴り
・眼精疲労
・集中力や注意力の低下・慢性的な疲労感
・顎関節症
ストレートネックになると、その負荷がダイレクトに首や肩周りの筋肉にかかってきます。その結果、筋肉や神経などのコンディションがどんどん悪くなり、頭痛や目眩や吐き気、肩こり、手のしびれなどの症状につながっていきます。慢性症状が強く出てきます。また、眼精疲労を引き起こしたり、顎関節症を併発していく場合もあります。・ストレートネックは姿勢矯正で治る?
そもそもストレートネックとは、頚椎の正常なカーブがなくなり、まっすぐになっている状態を指します。 本来、頚椎はC字状のカーブを描いています。このカーブがあることで、重みのある頭を支えて、重力からくる負荷を減らしてあげる役割があります。頭の重みはボーリングの球ほどの重量があるので、かなり大変ですよね。それを分散させてくれる首のカーブが正常ではなくなり、支える力が弱くなるのがストレートネックです。 多くは首の痛みや肩こりがひどくて、整形外科でレントゲンをとってもらったときに「ストレートネックです」と言われて分かります。骨と骨の間が狭くなっていると言われる場合もあります。 それ以外では、見た目の部分で、極端に頭と首だけ前に出ていて、背中が丸くなっている人もストレートネックの可能性があると考えています。身体の痛みだけでなく、審美的にもストレートネックはいいものではありませんね。 姿勢を改善していくことで、ストレートネックは治ると当院では考えています!ただし、生活習慣が大きく関わるので、色々と注意しないといけないことはあります。・ストレートネックの原因となる3つのNG姿勢
背中を丸めた姿勢(猫背)
猫背は見た目でイメージしやすいですね。背骨が後弯といって、後ろにでてきて肩甲骨の内側が離れている状態です。丸まっている姿勢。これは自然と頭が前に突き出てきて、ストレートネックになります。頭を前に突き出す姿勢
肩より下は姿勢がいいのに、頭だけ前に突き出しているような姿勢の人もいます。これこそ、ストレートネックとしてはわかりやすいと思います。頭だけ前にいっている、顎が前に突き出ているような姿勢です。うつむいた姿勢
ずっと下を向いているような姿勢です。これは頭の重みも加わって、頚椎の正常なカーブがなくなっていく姿勢です。その結果、ストレートネックになっていきます。ただ、困ったことに、現代社会では下を向いて物を書いたり、スマホをみたりすることが多いので、うつむいた姿勢自体が普通になってしまっている人も多いです。ストレートネックを改善する姿勢矯正の方法
姿勢矯正の方法は、全体的なバランスを整えていく施術法を当院で取り入れています。首だけの施術・背中だけの施術だけではストレートネックは改善していきません。矯正も大事ですが、普段の生活習慣や個人に合わせたアドバイスが大事です。 パソコン作業が長い人、スマホをみる時間が長い人がなりやすいです。顎を前に突き出すような姿勢、腕をずっと前に出す姿勢で悪化していきます。 最近では、小学生からタブレットを使った授業も始まり、若年層でもストレートネックの率は上がっている傾向にあります。子供が外で遊ばなくなった分、筋力が低下して、ストレートネックになりやすくなっていることも考えられますね。 また、特に細身の女性がストレートネックになりやすいとも言われています。筋力が少し弱いと、ストレートネックになりやすいのかもしれません。とはいえ、筋トレだけすればいいというわけではないので要注意ですね。 対策は、普段の姿勢を治すことが第一優先です。姿勢矯正を受けることはもちろんですが、普段どんな姿勢をしているかによって、姿勢をよくするポイントが変わります。 肘の位置、骨盤を立てるときのポイント、目線の高さあたりが大事です。 一応、共通してお伝えしていることは、肘をなるべく身体から離さない、坐骨で座る(仙骨で座らない=お尻がズルズルと前にいかないように)、目と肩の高さの間にPCやスマホの画面がくるようにする。このあたりに注意して過ごしてもらえるといいと思います。 ペットボトルを背中と背もたれの間に挟んで座るのもいいです。背中が丸くなりにくくなり、坐骨で座りやすくなります。 実は姿勢を頑張ること自体が、筋トレの一部にもなっています。姿勢を頑張ることで筋トレもしているイメージでやっていきましょう。 具体的な対策の例をあげておきましょう。読書をしているとき
読書をしているときは、頭を前に出しやすいです。特に座って本を読むときは、目線の高さに本を持ってこれるように、クッションなどを肘の下にしいておきましょう。勉強しているとき
勉強しているときに意識してほしいのは首の傾きです。ものを書くので片方だけによりやすいですから、なるべくノートなどの正面に顔がくるように意識しときましょう。パソコンを使っているとき
肘の位置がポイントです。体から前に離れれば離れるほど、頭と首がどんどん前に出てきます。できる限り、脇を締めるような感じでPC作業を行いましょう。後ろ側の肩甲骨を寄せるイメージも大事です。また、PCの画面の高さは目と肩の間くらいの高さにしておくことをおすすめします。スマートフォンを使っているとき
スマホをみている姿勢が一番負担をかけてしまうかもしれません。ずっと下を向いている姿勢はストレートネックを悪化させます。スマホを目線の高さに持っていくこと。逆側の手で肘を支えてあげると楽にスマホを見ることができます。ストレートネックを改善する簡単ストレッチ
・首のストレッチ
ストレッチは、首を軽く横に傾けるストレッチをしましょう。右手を頭の上から左の側頭部へ持っていき、軽めに頭が右に倒れるようにします。すると、左の首の横が伸びる感覚があると思います。これを約20秒ほど呼吸を止めないで続けます。反対側も同じように行いましょう。・肩甲骨のストレッチ
ストレッチもいいですが、タオルを使って肩甲骨を寄せる体操がおすすめです。これはハンドタオルを両手で持って、頭の後ろ側に回して、上下に動かす体操です。肩甲骨がしっかり動いていきます。1回あたり30回くらいを目安に1時間に1回はやれるといいですね。肩甲骨がきちんと内側で寄せることで、頭が前にいかないように支えることができます。ストレートネックが改善しない時の対処法
・運動・筋トレをする
肩甲骨を寄せる筋肉と、腕を後ろに引く筋肉を鍛えるといいですね。筋肉の具体名は、菱形筋と広背筋。このあたりの筋肉がしっかりしてくると首を支える土台ができます。・整体院で治療する
整体院によってどんな治療をするかは千差万別です。ストレートネックだからといって、首をぐりぐりとマッサージしたり、バキバキと矯正するようなことはなるべくなら避けておきましょう。悪化する可能性もあります。全体的なバランスを整えながら、生活習慣のアドバイスまでしてくれる治療院がおすすめです。・医療機関を受診する
レントゲンをとって、首の正常なカーブがない場合はストレートネックの診断がなされます。薬と湿布を出してもらって、様子をみてくださいといった対応がほとんどです。あくまで対処療法として考えておくと良いと思います。ただ、レントゲンやMRIによる画像診断を行い、ストレートネック以外の問題点があるかないかをはっきりさせることができるのは、治療の第一歩となります。当院の対処法
姿勢がポイントになるのはいうまでもありませんが、なぜ姿勢が崩れてしまうかをまず考えていきましょう。スマホやPCやの姿勢などはもちろん大事です。 もしかしたら、寝不足からきているかもしれません。お腹の調子が悪かったり、ストレスや噛み癖などが原因になっているかも。 自分では気づかない部分を検査ではっきり見つけて、ストレートネックを姿勢以外の面からもサポートしていけるように当院は治療していきます。 よくある質問としては、枕やマッサージについて。 枕は寝返りしやすい枕にするのも大事。枕についてよく聞かれますが、あまり高さがある枕を使っていると結果的に顎が常に引いてある状態になり、これも首に負担がかかってしまいます。ストレートネックの人に限らずですが、寝返りしやすいかどうかを基準に選んでいただいていいと思います。 辛いときのマッサージは逆効果になるかもしれません。「マッサージしてもいいですか?」と聞かれることも多いです。なるべくなら控えてくださいとお伝えしてます。 首を支える筋肉は、今以上に前にいかないように頑張って固くなっています。そこで、その筋肉を緩めてしまうと、さらに首が前にいってまたすぐ辛くなってしまう可能性があります。マッサージにいっても大丈夫な状態になったら、それをこちらでも確認して、大丈夫であれば行ってもいいですよとお伝えしています。 本当に辛いときはホットタオルで温めて血流をよくしましょう。どうしても辛いときは一時的に薬に頼ることも一つの手です。基本は温めること。首肩や後頭部の生え際、目の周りを温めていきましょう。 あくまで一例で個人差もありますが、上記のようなアドバイスをしながら、治療を進めていきます。 ストレートネックは、首肩周りや腕のしびれ、頭痛やめまいなど症状が強く出てくるケースが多いですが、最終的にでてくるのが痛みなどの症状です。その前段階が必ずあります。突っ張り感や寝違えしやすくなった、コリ感がなかなかとれないなど。症状を放置すれば変形性のリスクもあります。 そうなる前に、身体の自己治癒力をきちんと引き出しておきましょう。そうすることで、自然と身体にとっていいことができます。姿勢もいい姿勢が感覚的に分かってくると思いますし、そもそもスマホもPCもそこまで使いたくなくなるかもしれません(笑) 身体が本来持っている機能を最大限引き出すのが当院の得意分野になります。ストレートネックで悩んでいる人は是非一度ご相談ください。山形南高校を卒業後、筑波大学体育専門学群へ進学し、スポーツ医学研究室に所属しながら、大学サッカーのトレーナー活動を行う。
筑波大学卒業後、カイロプラクティック専門学校で2年間アメリカのカイロ技術を磨き、その後、赤門柔整専門学校で「柔道整復師」国家資格を取得。仙台の整体院で現場の経験を重ね、2013年9月に山形市で「宮町整体院」を開院。これまで延べ20万人の施術を行う。2022年4月から友和会施術アカデミー会員として活動中。
<保有資格>
柔道整復師・カイロプラクター
DRT・PNST認定指導員